インフルエンザワクチン:フルミスト
◦フルミストとは?
従来の注射タイプのワクチンではなく、鼻に噴霧する点鼻タイプのワクチンで、痛みを感じることが無く、特に注射を怖がるお子さんには負担の少ないワクチンとなっております。
このワクチンは、インフルエンザウィルスを弱毒化した生ワクチンで、ウィルスの入り口である鼻の粘膜に直接免疫をつけることができます。
対象年齢:2歳~18歳の方
◦フルミストのメリット
☆痛みがない。
点鼻タイプの為注射を嫌がるお子さんも安心して接種できます。
☆1回の接種で完了。
従来のワクチンでは13歳未満のお子さんには2回接種が必要でしたが、フルミストは1回で済みます。
☆予防効果が長い。
効果は約1年間続きます。鼻の粘膜へ直接免疫をつけるため、従来のワクチンよりも高い効果が期待できるといわれています。
◦フルミストのデメリット
★接種後1週間以内に、30~40%の方に咳や鼻水などの風邪症状や発熱がみられることがあります。
上記の症状が出ることがありますが、1週間程度で治まります。
★迅速検査で陽性反応が出ることがあります。
生ワクチンの為、接種後2週間はインフルエンザ迅速検査にて陽性になる可能性があります。
★接種後は抗インフルエンザ薬の使用は控えてください。
接種後48時間~2週間は、タミフルなど抗インフルエンザ薬を服用するとフルミストの効果が減弱する可能性が指摘されています。(ゾフルーザの場合は17日との報告があります。)
◦注意点
・鼻閉がある場合、効果が十分に発揮されない可能性があるため、症状が軽減してから接種することをお勧めします。
・喘息のコントロールが十分でないお子様は接種をお控えください。また、アスピリン(バファリンなど)や免疫抑制剤を服用中の方も接種をお控えください。
・フルミストには卵成分が含まれているため、重度の卵アレルギーがあるお子様や、またゼラチンに対しアナフィラキシーなどの既往のある方は接種をお控えください。
・接種後1~2週間は、乳児あるいは免疫不全の方や免疫抑制剤を使用している方との接触は避けてください。
◦その他
・接種後に鼻漏やくしゃみが見られても再投与の必要はありません。ただし接種時に強い抵抗があり十分に噴霧できなかった場合は、効果が期待できない可能性があります。※この際も再投与の必要はありません。
・フルミストを接種をされた方は注射型ワクチンの接種はできません。
・お子様の鼻への接種の抵抗が強く、安全に接種ができないと医師が判断した場合には、実施を見合わせることもあります。
・他のワクチンとの接種間隔についてですが、フルミスト接種後生ワクチンを接種する場合、4週間は間隔を空けてください。不活化ワクチンの場合は接種後1週間の間隔を空けてください。
※数に限りがあるため無くなり次第終了となります。ご了承下さい。